国会は、１７日、会期末を迎え、野党側は、年末までの大幅な会期延長を求める動議を提出しました。

野党側は、最後の抵抗の構えを見せていますが、会期延長を求める動議は、この後の議院運営委員会で否決され、国会は、１７日、淡々と閉会する見込みです。

安住国対委員長「単に（国会を）閉じるというよりは逃げると言った方が私は当てはまってるんじゃないかと思うんですね」

野党側は、新型コロナウイルスの問題だけでなく賭けマージャンで辞職した黒川前検事長の問題など「政府は国会で説明すべき問題から逃れて、説明責任を果たしていない」と批判し、大幅な会期延長を求めています。

しかし、与党側は、「政府には予算執行に専念する時間が必要だ」と主張して、延長には反対です。ただ、与党側も、国会を閉じた後でも週に１回程度のペースで委員会審議を行うことは野党側に提案する方針です。

野党側は、この提案により、閉会しても政権を追及する場が確保されるとして、会期末の風物詩となっている内閣不信任決議案などは提出しない見通しです。

野党の激しい抵抗はないまま、新型コロナウイルス対策に追われた今の国会は、１７日で閉会となります。