学術会議“除外判断”杉田官房副長官が関与
日本学術会議の会員候補6人が任命されなかった問題です。6人を除外する判断に、官僚のトップ杉田官房副長官が関与していたことが明らかになり、野党側は「違法行為」だと批判を強めています。
立憲民主党・柚木道義議員「杉田官房副長官が実質的にかかわって6名を除外するという判断、かかわり方をされていること、これもまさに学術会議法の7条違反になると思うんですが」
内閣官房・矢作参事官「官房副長官は、官邸における総合調整の役割を果たしているという説明が行われているところでございます」
また、野党のヒアリングには加計学園問題などをめぐり、安倍前政権と対立してきた前川元文部科学次官も参加しました。
前川氏は自身が事務次官だった2016年、文化功労者を選ぶ委員の候補者リストを杉田副長官にみせた際、「政権を批判するような人物を入れては困る」と言われ、差し替えを指示されたと主張しました。
この主張について、加藤官房長官は会見で「当時のことは承知していない」と述べました。
一方、菅総理に任命拒否の撤回を求める署名を呼びかけた大学教授らが、13日、およそ14万人分の署名を、内閣府に提出しました。
呼びかけ人の東京大学の鈴木教授は、「今回のことは誰が見てもおかしい。任命権の乱用だ」と述べ、あらためて6人を任命するよう求めました。