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東京都議選 女性当選、過去最多

2021年7月5日 13:49
東京都議選 女性当選、過去最多

東京都議選では、女性の当選者が41人となり、過去最多となりました。初めて全体の3割を超えました。

■党別の女性当選者数

東京都選挙管理委員会によりますと、女性の当選者は、都民ファ12人、自民4人、公明3人、共産14人、立憲4人、ネット1、無所属・その他3人で、総数で41人となりました。自民と公明はいずれも低くなっています。定数127の都議選で、当選者総数に占める女性の割合は32.3%となりました。全体の3割を超えたのは初めてのことです。

■女性候補者・当選者の推移

都議選における女性候補者と女性当選者の数は、増加傾向にあります。前回の2017年の都議選では、「都民ファーストの会」が積極的に女性を擁立したことから、36人の女性が当選し、過去最多となっていました。

今回も女性候補者数が74人以上と最も多くなり、ジェンダーへの関心が高まるなか、女性躍進の流れが維持されるのか、後退するのかが注目されていました。結果として、女性は前回選挙を5人上回り、41人が当選しました。

「ジェンダーと政治」に詳しい上智大学法学部の三浦まり教授(政治学)は、「女性が3割を超えたことは意義深く、都道府県議会では初めて」だと指摘しました。そのうえで、「女性やジェンダーに関する案件がとりあげられる機会が増えることが予想され、女性議員が積極的になるだけではなく、男性議員も関心を深めていくことが期待されます。

党別に見ると、自民と立憲が女性割合を大きく改善させたことは評価できます。女性が7割を超えた共産から新たな提案が出てくることも期待されます。特にコロナ禍では女性への打撃が大きいため、都としてどのような対策を打ち出すのか注目したい」と話しました。