来月末の任期満了に伴う自民党総裁選挙は、２６日、正式に日程が決定します。立候補の意向を明らかにしている菅総理大臣は、二階幹事長と総裁選や衆議院の解散戦略について協議を行いました。

菅総理は、周辺に対し「複数候補と戦って総裁選で勝つしかない」と語りました。総裁選に勝利することで、支持率低迷などで失った求心力を取り戻す道を選んだ形です。

自民党幹部によりますと菅総理は、二階幹事長に対し「総裁選は粛々と進めてください」と伝え、来月１７日に告示して２９日に投開票を行うことを確認しました。

菅総理は、総裁選で再選した上で、１０月に衆議院の解散に踏み切りたい考えで、自民党が週末までに行った衆院選の情勢調査の結果についての分析が行われたとみられます。

こうした中、岸田前政調会長が２５日、自らが率いる派閥幹部に対し、「立候補を表明した場合には応援をお願いします」と伝え立候補の意向を固めたことが分かりました。

岸田氏は、２６日以降、正式に立候補を表明する考えで、これにより複数の候補による、総裁選が行われることになります。

午後には、坂井官房副長官ら菅総理を支持する衆議院議員のグループが国会内で会合を開き、総裁選に向けて準備に入ることを確認したことが分かりました。早くも総裁選に向けた各陣営の動きが本格化しています。