【全文】ミャンマーの僧院襲撃報道「強く憂慮する」官房長官会見(3/13午後)
松野官房長官は、13日午後、ミャンマーで僧院が攻撃され、僧侶らが多数殺害されたとの報道を受け「多数の民間人が死亡する事態が引き続き発生していることを強く憂慮する」と述べました。
<会見トピックス>
▽ミャンマー情勢
▽新型コロナウイルスのワクチン接種
○松野官房長官
冒頭発言はございません。
――ミャンマー情勢について伺います。僧院が襲撃され、僧侶ら多数の市民が死亡しているのが見つかり民主派の武装勢力は軍が殺害したと非難したり、国際的な人権団体も軍による攻撃をやめさせるよう国際社会に求めています。政府見解と今後の対応を伺います。
○松野官房長官
3月11日シャン州ピンラウン地区内の村にある僧院が攻撃されたほか僧侶を含む多くの民間人が殺害されたとの現地報道は承知しています。日本は一昨年のクーデター発生以来、ミャンマー側に対して暴力の停止を繰り返し求めてきています。それにもかかわらず、今事案を含め、多数の民間人が死亡する事態が引き続き発生していることを強く憂慮します。日本政府として事態打開に向けて、ミャンマー国軍に対し、暴力の即時停止、アウンサンスーチー国家最高顧問を含む非拘束者の解放、民主的な政体の早期回復について、具体的な行動をとり、ASEANの5つのコンセンサスを早期に履行することによって平和的な問題解決に真剣に取り組むよう強く求めています。
――新型コロナウイルスのワクチン接種について。先週10日に新型コロナウイルスのワクチンを接種した後に亡くなった女性について、厚労省の専門家部会で初めて「接種との因果関係は否定できない」となったが、これをきっかけとして、これまでに加えてワクチン接種のリスク評価を進めていく考えはあるのか。また今後もこれまでと変わらず、政府はワクチン接種を国民に呼びかけていくのか教えてください。
○松野官房長官
新型コロナウイルスワクチンの副反応が疑われる症状については、従前より医療機関やワクチンメーカー等から常に情報を収集しており、定期的に厚生労働省の審議会において専門家による評価を行っています。先週の審議会では、ご指摘の事例について、ワクチン接種と死亡との因果関係は否定できないと評価するとともに、今後の接種について、接種前に十分な問診を行い、接種後、一定時間、状態を観察するよう医療機関等に注意喚起を行った上で、新型コロナワクチンの接種を継続していくこととされました。これを踏まえ、引き続き接種対象者には接種をご検討いただくよう周知していくとともに、厚生労働省において、今後とも、副反応に係る十分な情報や、国内外の副反応疑い事例の収集に努め、安全性に関する評価等を速やかに行っていく考えであります。