基幹統計“データ書き換え”国交相が陳謝
国の基幹統計の調査で建設業者から提出される受注実績のデータについて、国土交通省が都道府県に対し、書き換えを指示していたことがわかりました。
一方、国会では斉藤国土交通大臣が統計データの書き換えを認め陳謝し、岸田総理大臣は「大変遺憾なことだ」と述べました。
野党側は厚生労働省の不正統計問題が起きた後もなぜ、国交省は報告も是正もしなかったのか。真相解明と再発防止を求めました。
斉藤国交相「国土交通省所管の統計において、こうした指摘があったことは大変遺憾であり、おわびを申し上げます」
立憲民主党・階猛議員「国会では毎月勤労統計が虚偽であったということで、基幹統計の一斉点検というものが行われました。それにもかかわらず、その際には報告も是正もされていなかったわけですよ。第三者委員会を立ち上げ再発防止を防ぐ、このことを総理としてやるべきではないですか」
岸田首相「こうしたことが生じたことこれは大変遺憾なことであり、再発防止に努めなければならない。これは当然のことだと思います」
階議員は「政府の調査結果が公表されるまで本予算の審議には入れない」と迫りました。
これに対し岸田総理は「2020年度と21年度のGDPの統計には、直接影響がない。補正予算の修正は必要ない」と説明しました。
その上で「本予算についてはコロナ禍で国民生活や事業が大変な状況の中にあり、経済再生を考えないといけない。しっかりと予算審議は進めていかなければならない」と述べました。