“臨時交付金”使途ただす 野党「二次会経費もコロナ対応か」 首相「検証し国民納得する使い方を」
国会で30日、野党側は新型コロナ対応で地方自治体が自由に使うことができる地方創生臨時交付金について、無駄に使われているとして厳しく追及しました。
立憲民主党の蓮舫議員は、コロナ対応にこじつけた使い道や効果が不透明な事例があるとして、岸田首相に対し制度を見直すべきだと迫りました。
立憲民主党・蓮舫議員
「計画や目的に問題があると思われる事例なんですが、ある県です。ハッピーマリッジ応援事業、入籍するカップルに5万円の商品やサービスをプレゼント。シャンパンタワーとか二次会の経費とか頭皮環境改善スパ代とか、ここに1.8億、国から交付をしています。これはどんなコロナ対応でしょうか」
内閣府地方創生推進室・黒田次長
「新型コロナの影響で、結婚式のキャンセルが続く中、減収が見込まれるブライダル関連企業等への支援と、結婚の機運醸成を図るため、入籍するカップルを対象にカタログギフトを提供し、イベント等を実施する事業と承知しております」
立憲民主党・蓮舫議員
「この制度設計、見直ししませんか」
岸田首相
「地方の説明責任とあわせて、そして国としても、しっかり検証をし、国民の皆さんにしっかり説明をする。こうした努力はしなければならないと思います」
蓮舫氏は地方創生臨時交付金の使い道を見直し、残った予算を子供関連の政策にあてるべきだと提案しました。
これに対し岸田首相は、「予算を絶えず検証し国民が納得する使い方を考えていく姿勢は大事だ」と述べるにとどめました。