×

予算案ギリギリの攻防続く 「年収の壁」与党側の新たな案に野党側は反発「過半数割れの現実を認識すべき」

2025年2月21日 19:00
予算案ギリギリの攻防続く 「年収の壁」与党側の新たな案に野党側は反発「過半数割れの現実を認識すべき」

大詰めを迎えている予算案をめぐる協議は、21日も動きがありました。与党側の「新たな案」に対し、野党側は「過半数割れの現実を認識すべき」と反発するなど、ギリギリの攻防が続いています。

   ◇

予算案の“確実”な年度内成立に向けて「デッドライン」が迫る中、いまだ“こう着状態”が続く「年収の壁」は動くのでしょうか。

国民民主党 榛葉幹事長
「衆議院では、どんなに逆さまになったって、自民党と公明党と足して過半数ないという現実を早く認識するべきです。103万の壁を引き上げて手取りを増やす。そのために汚れ役はなんでも買ってやりますよ。国民民主党の番犬ですから」

「安易な妥協をするつもりはない」と強調した、国民民主党の榛葉幹事長。

自民党は今週、年収「103万円の壁」を引き上げる案を示したものの、国民民主側は猛反発。このため自民党は再び「新たな案」を示す方針ですが…。

国民民主党 浜口政調会長
「受け入れは難しいのではないかと思っております」

まもなく行われる今週“3回目”の協議次第では、決裂も辞さない構えです。

   ◇

一方、佳境を迎えている「高校授業料の無償化」をめぐる協議。与党側は維新の要求を受け入れ、大枠では合意。しかし維新側が“社会保険料”の負担軽減を譲らず、こちらは今週“6回目”となる午前中の協議も難航しました。

日本維新の会 青柳政調会長
「我々が決死の覚悟でやっていることに対して、十分な回答を得られていると思っていないということ」

それから約3時間後、維新の最高幹部が集結。“維新のトップ”吉村代表もオンラインで参加し、詰めの調整が行われました。

そして午後。今週“7回目”の協議は、約30分で維新側が途中退席するなど、合意できるか不透明な状況です。

日本維新の会 前原共同代表
「私も(地元)京都に帰りますし、他の役員メンバーも選挙区に戻るということであります。きょう何かすることはありません」

最終更新日:2025年2月21日 19:00