自民党は安定的な皇位継承のあり方について議論するため、党内に総裁直属の新たな組織を立ち上げる方針を固めました。

複数の自民党関係者によりますと、新たな組織は党の規則に基づき設置される岸田総裁直属の特別機関で、トップには麻生副総裁が就任する方向で調整されています。

自民党は、去年1月、安定的な皇位継承などについて議論する懇談会を立ち上げていましたが、岸田首相は総裁直属の機関に格上げすることで、議論を加速させたい考えです。皇位継承をめぐっては2021年、政府の有識者会議が皇族の数を確保するため、女性皇族が結婚後も皇室に残る案や、皇族が旧宮家の男系男子を養子に迎えることを可能とする案などを盛り込んだ報告書をまとめていました。