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【全文】日韓“直接対話”「健全な関係に戻すため尽力を」官房副長官会見(6/29午前)

2022年6月29日 12:39
【全文】日韓“直接対話”「健全な関係に戻すため尽力を」官房副長官会見(6/29午前)

磯崎官房副長官は29日午前の会見で、スペインでの日韓首脳の初めての直接対話について、岸田首相から「非常に厳しい日韓関係を健全な関係に戻すために尽力頂きたい旨を述べた」と明らかにしました。

<会見トピックス>
▽電力ひっ迫

▽日韓首脳が直接対話

▽節電ポイント

▽広島サミット

▽NATO首脳会合

▽G7首脳宣言

会見の概要は以下の通りです。

――電力需給の逼迫について。

東京電力によると、今日の電力需給はこの3日間で最も厳しくなり、使用率はピークとなる午後4時半から午後5時で97%と予想されている。

一方で今日は関東で局地的に40度に達する記録的な暑さが予想されている。

節電と熱中症の警戒への政府の考え方は。

また政府は東京電力管内で電力需給ひっ迫注意報を継続しているが、警報に引き上げる可能性については。

○磯崎官房副長官
ご指摘のとおり、今日も6月としては、記録的な暑さになるというふうに見込まれておりまして、電力需要は、この時期としては、まれな極めて高水準で推移するものというふうに見込まれるために引き続き、電力需給ひっ迫注意報を継続することとしたということでございます。

本日も適切に、冷房を活用するなど熱中症にならないよう十分に注意していただき、使用していない照明を消すなど、引き続き無理のない範囲で節電へのご協力をお願いしたいというふうに考えております。

注意報から警報への引き上げにつきましては、その時々の状況を見ながら経済産業省において判断されるものというふうに承知をいたしております。

――日韓関係。

NATO首脳会合にあわせた晩餐会で岸田総理と尹錫悦大統領が初めて顔を合わせた。

韓国政府によると尹大統領が岸田総理に対して「私と参謀は参院選が終わった後に韓日間の懸案を早く解決して未来志向的に進む考えを持っている」と発言した。

政府の受け止めと、今後、日韓関係の諸課題にどう対応するか。

○磯崎官房副長官
岸田総理は尹大統領との間では、ご指摘の晩餐会の際に自然な形で出会い、ごく短時間、簡単なあいさつを交わしたというふうに承知をしております。

その際、岸田総理からは非常に厳しい日韓関係を健全な関係に戻すために尽力いただきたい旨を述べたということでございます。

政府としましては、この日韓関係を健全な関係に戻すべく、日本の一貫した立場に基づきまして、尹大統領をはじめ韓国側と密接に今後意思疎通していく、そういう考え方でございます。

――節電ポイント。

節電プログラムでどの程度の効果を見込んでいるのか。

試算などあれば教えて欲しい。

○磯崎官房副長官
日本全体の電力コスト削減をし、またさらには緊急時の需給ひっ迫にも備えるために関係事業者の最大限の協力を得て、まずはこの8月に節電プログラムに参加する家庭に2,000円程度相当のポイント支給を開始し、その後、家庭や事業者がもう一段の節電をしていただいた場合に、電力会社の節電ポイントにさらに上乗せ支給をする方向で、経産省において検討している段階というふうに承知をしております。

より多くの国民、企業の皆さまがこの電気の効率的な利用に取り組んでいただける、このことが重要であると考えておりますので、そのことにしっかりと取り組んでまいりたいというふうに考えております。

――ポイントが2000円相当とする根拠は。

○磯崎官房副長官
この制度設計の詳細につきましては、今申し上げました通り、経産省において今検討している段階ということでございますので、そうご理解をいただければというふうに思います。

――広島サミット。

岸田総理が5月19日から21日と表明。

この日程の理由は。

またサミットの中身だが、平和のモニュメントとは原爆慰霊碑なのか。

被爆者との面会や資料館の視察など調整状況は。

○磯崎官房副長官
サミットの日程につきましては、G7の各国との調整等を踏まえながら、さまざまな要素を勘案して、今般、この日程を決定したということでございます。

サミットにおける各種関連行事。

この詳細につきましては、総理が述べられた、ご指摘のありました、平和のモニュメント、これに関する部分も含めまして、今後サミット開催までの準備の段階で自治体等関係者とも調整をしていくこととしておりまして、現時点においては、何も決まっていないということでございます。

いずれにしましても政府としましてはこの来年のサミットでは、G7として広島の地から核兵器の惨禍を二度と起こさない、武力侵略は断固として拒否をするとの力強いコミットメントを世界に示したいというふうに考えておりまして、広島はそのようなメッセージを発するためにふさわしい場所というふうに認識をいたしております。

――サミットの名称は広島サミットなのか。

漢字表記か。

○磯崎官房副長官
広島サミットという名称と認識をしておりまして、広島は漢字表記という認識でございます。

――今回のG7サミット首脳声明の評価は。

またきょうから開催のNATO首脳会合に首相が参加する意義は。

○磯崎官房副長官
まず、NATOに出席する意義でございますけれども、岸田総理は、昨日からNATOの首脳会合に出席をするために、スペインのマドリードを訪問しております。

今回の出席はNATO側から招待を受けたものでありまして、日本の総理大臣によるNATO首脳会合への出席は史上初ということでございます。

今回の会合におきましては、欧州とインド太平洋の安全保障を切り離せないというこういう認識のもとでロシアのウクライナ侵略への対応、あるいは法の支配に基づく国際秩序の維持、強化に向けまして、NATOとの結束を確認し連携を強化する、こういう機会にしていきたいというふうに考えております。

それから(G7首脳)声明ですね。

今回のG7のサミット、世界が歴史の岐路に立つ中でロシアによるウクライナ侵略への対応に加えまして物価対策を含む世界経済、インド太平洋などの地域情勢、気候変動、食料安全保障といった課題について率直に議論を行い、G7として結束をし、力強いメッセージを発信することができた、有意義な機会となったというふうに認識をしております。

岸田総理は自由民主主義、人権、法の支配といった普遍的価値を守り抜くために、またロシアの暴挙によってもたらされた、世界的なエネルギーや食料の価格高騰に対するためにアジアにおける唯一のG7メンバーである日本の総理大臣として、議論に参加貢献をしたというふうに認識をいたしております。

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