防衛費“増税” 執行部側が一任取り付け 反対派は椅子や机をたたいて抵抗も… 自民税調
防衛費増額のための財源をめぐり自民党は、会議を開き、執行部が増税でまかなう方針について一任を取り付けました。中継です。
会合は予定されていた1時間半を過ぎても続き、増税反対派は椅子や机をたたいて抵抗しましたが、最後は執行部側が一任を取り付けました。
増税にあくまでも反対だという議員に同調する議員は増えず、逆に賛成を主張する議員が増えました。これをみて最後は執行部が押し切りました。
自民党・猪口邦子議員「まず税金での決意を示すべきではないでしょうか」
自民党・稲田朋美議員「やっぱり責任ある防衛、責任ある政治のためにも、4兆円のうちの1兆円。税を国民の皆さんにしっかりお願いをして」
自民党・和田政宗議員「何ら議論すらしないまま、いきなり増税ということが出てきたというのは、増税ありきなんじゃないかというふうに思ってます。最後まで断固として反対を貫きたい」
――増税反対の議員がいる中でなぜまとまったのでしょうか?
一つは岸田総理大臣に近い議員が数多く出席し賛成を主張したことがあります。
さらに二つ目として増税反対派に配慮して増税を始める時期を「再来年の2024年以降の適切な時期」としたことがあげられます。
これにより来年12月の税制調査会で再び議論が行われ、増税反対派からすると「増税をやめる可能性が残った」と解釈できる余地ができました。
執行部が、お互いが都合の良いように解釈できる案を示したことがとりまとめにつながった形です。