自民“裏金問題”めぐり 岸田首相、安倍派幹部を聴取 今後も聴取は続く?
自民党のいわゆる裏金事件をめぐり、岸田首相自らが乗り出している安倍派幹部への異例の事情聴取は27日が2日目です。現場から中継です。
27日は26日とは違うホテルで聴取は行われています。複数の関係者によりますと、26日の聴取では「キックバック再開の経緯について確認をした」一方、処分については話題にならなかったということです。
岸田首相は茂木幹事長、森山総務会長と共に、27日は、安倍派の前の事務総長、西村康稔氏と、前の参院幹事長、世耕弘成氏に聴取を行っています。
西村氏、世耕氏の2人について、党執行部はこれまでの党の調査などから2022年4月にキックバックの中止が正式に決まる以前から、当時の派閥会長、安倍元首相から相談を受けていたとみています。
──安倍派幹部などへの聴取は今後も続くのでしょうか?
岸田首相は27日、さらなる聴取を検討する考えを示しました。
岸田首相「追加的な聞き取り調査を行っています。 これを、今後来週に向けて続けていきたいと思います。全体を通して、この事実をできるだけ解明した上で、政治責任について判断したいと考えております」
岸田首相は聴取の内容について「話すのは控えなければならない」と繰り返し、必要な聴取を追加で行った上で処分を決めていく考えを示しました。
野党側は長く派閥の会長をつとめた森喜朗元首相の聴取を求めましたが、岸田首相は「誰を対象にするかは確定していないし、公にしていない」と述べるにとどめました。聴取の中でキックバック再開に関して森元首相の関与があったかどうかなどについて新たな事実が出てくるかが焦点です。