徳島県の阿南市議会3月定例会では、阿南市が2020年度からの3年間に市の貯金から多額の債券を購入したことによる現金不足と、それに伴う今後の市政運営への懸念が議論となっていました。

こうした状況の中、最終日の25日は、過去最大規模となった新年度一般会計当初予算案を巡りその是非について、賛否それぞれの立場から討論がありました。

（あなん至誠会 横田守弘議員）
「厳しい財政環境下にあっても、この度の当初予算案は市民にとって不可欠な事業が盛り込まれ、かつ持続可能な行財政運営にも十分配慮された内容となっている」

（みらい阿南 水谷あゆみ議員）
「今回の予算案と編成過程から、岩佐市長が思い描く阿南の未来ビジョンが私には理解できませんでした。未来を担う若者と子供たちに対して、持続可能な財政運営であると胸を張って説明できないこの予算案に、私は反対します」

採決の結果、過去最大規模総額371億円の新年度一般会計当初予算案は賛成多数で可決されました。

議会は、この当初予算を含む44議案すべてを原案通り可決して閉会しました。