<スマートスポーツパーク構想>町民アンケートで”半数が賛成”するも…町議会から”懸念”の声「事業費を明確にしてから…」(宮城・大郷町)
宮城・大郷町の農地にサッカー場を整備する構想を、町民の半分が賛成したアンケートの結果が、町議会に19日示された。
これまで構想に反対してきた町議からは「事業費を明確にしてから、アンケートをすべきだった」といった意見が上がった。
大郷町の『スマートスポーツパーク構想』は、2019年の「東日本台風」で被災した農地に民間企業を誘致して、サッカー場12面や1200人が利用できる宿泊施設などを整備するもの。
19日の町議会では、町が10月に実施した賛否を問う町民アンケートの結果、「進めた方がよい」「どちらかといえば進めた方がよい」が50.26%で、「やめた方がよい」「どちらかといえばやめた方がよい」の37.18%を上回ったことが報告された。
町議会は、これまで構想の関連予算案や住民投票を実施する条例案を、3度否決してきた経緯がある。
大郷町・熱海議員
「説明で4億の話だ、4億で足りなかったらどうするの。10億、20億かかるようになったらどうするの。それを設計通ってはじめてわかるって言った。そういう途中で、町民に説明しないでアンケートとってその意味があるの?」
反対していた町議からは「事業費が明確にしてから、アンケートをすべきではなかったのか」「無回答の数もデータに盛り込むべきではないか」などする意見が上がった。
大郷町・田中学町長
「どんな障害・弊害があろうがこの事業を進めてまいります」
大郷町民
「大郷町が発展するためには、今過疎地だから脱却するのにはやはり賛成なんですよ我々は」
「うまくいけばいいんだけどね、これはちょっとわからないもんね」
「(Q議員の方の懸念も少しわかる?)そうだね」
町は、構想の総事業費を17億円。
このうち、町の負担は4億円と説明していて、今年度中に議会の承認を得たい考えだ。