【自民総裁選】投開票まで4日…静岡1区選出・上川外相は先週末に告示後初めて地元静岡市で支援を呼びかけ
事実上、次の首相を決める自民党の総裁選挙。立候補を表明した上川陽子外相は21日、告示後初めて静岡市を訪れ、出席した決起集会などで支援を呼びかけました。投開票まで残り4日、各候補者の現在の情勢は?
23日 午前、アメリカ・ニューヨークで行われる国連総会に出席するため、羽田空港を出発した静岡1区選出の上川陽子外相。
(静岡1区選出 上川 陽子 外相)
「外交に空白はあってはならないという強い思い。特に今国際情勢が極めて大きく動いている状況なので」「日本外交として、これまで取り組んできた様々な課題、すべて集約させて成果をあげてきたい」
今回の外遊では、G7外相会合や日米韓外相会談などに臨みますが、自民党の総裁選挙期間中に候補者が日本を離れるのは異例だということです。その上川外相は、21日、総裁選の告示後、初めて地元・静岡市に入り、女性支援者らの集会に出席。約250人の出席者を前に、総裁選への思いを伝えました。
(静岡1区選出 上川 陽子 外相)
「いまあるこの機会に私が立候補しないのでは、1番初めに応援してくれた皆さんの声に応えることはできないのではないかと思い、今度の総裁選に立候補を決断した」「地域の安全安心と国の安全保障と世界の平和のために、私たち一人一人の活動が大事。皆さんとともに、新しい景色をつくっていきましょう」
集会の後は、自民党の街宣車に乗りみ…静岡市の中心街などを約30分ほど回りながら街ゆく人に支援を呼びかけました。
(静岡1区選出 上川 陽子 外相)
「上川陽子です。つないでください。よろしくお願い致します」
そして、再び会場に戻ると、今度は、自民党県連の県議らが立ち上げた有志の会による「決起集会」に出席。集会には、上川外相の推薦人となった6人の国会議員が出席したほか、県議や党員・党友など約400人が駆けつけました。
(上川外相の推薦人 今井 絵理子 参議院議員)
「太陽のように、皆さんを、そして日本を明るくしてくれる首相は上川陽子さんしかいないと確信をしております」
(自民党県連会長 井林 辰憲 衆議院議員)
「勝ってこその総裁選だと思っている。まずは静岡県3万2375人の党員の皆様の満票を上川陽子さんにいただいて、そして総裁選を勝ち抜くことをお願いして、あいさつに代えさせいただく」
総裁選の期間中「最初で最後の地元入り」を終えた上川外相は…。
(静岡1区選出 上川 陽子 外相)
「長きにわたり支え続けてくれた1人1人の顔を拝見することができ」「一緒にやってきたことや言葉など」「思い出しながらあの場で話をさせていただいた」
今週金曜日・27日に投開票を迎える自民党総裁選。
日本テレビが、9月20日から21日に自民党の党員、党友を対象に総裁選で誰に投票するか、電話調査を実施したところ、1位は石破氏で31パーセント。2位は高市氏で28パーセント。3位は小泉氏で14パーセントとなりました。
この結果を、党員・党友票に換算すると、368票のうち、石破氏が121票程度を獲得する情勢で、高市氏は110票ほど、小泉氏は54票ほどででした。一方、同じ368票の国会議員票の情勢について、取材したところ、22日までに、小泉氏が50台なかばの票を固めていて、石破氏は40票弱、高市氏は30票を超える票数を獲得する情勢です。
党員・党友票と国会議員票を合わせると、石破氏が、全体の約22パーセントの160票程度を獲得し、1位となる情勢です。2位の高市氏は140票を超える見通しで、小泉氏が110票弱で追いかける展開となっていて、3人がリードする情勢は変わっていない状況です。
まだ態度決めていない国会議員や党員なども多く、情勢は変わる可能性があります。
その自民党の新総裁と戦う相手となる野党第一党、立憲民主党の新しい代表が、23日午後、決定しました。4人が立候補した代表選は、1回目の投票ではどの候補も過半数をとることができず、野田佳彦元首相と枝野幸男前代表による決選投票の結果、232ポイント対180ポイントで、野田元首相に軍配があがりました。
(立憲民主党 野田 佳彦 新代表)
「27日に自民党がどういう総裁を選ぼうと」「私は本気で政権を取りに行く覚悟です」「挙党体制で政権を取りにいきましょう」
野田新代表は、「自民党との戦いはすでに始まっている」と話し、24日には党役員など人事の骨格を作るほか、今週中には、総合選挙対策本部や常任幹事会を作っていくことを明らかにしました。