栃木・群馬・埼玉で震度5弱
16日午後0時30分頃、関東地方で震度5弱を観測する強い地震があった。この地震による津波の心配はない。群馬県太田市などでケガ人も報告されている。
気象庁によると、震度5弱を観測したのは栃木県佐野市、下野市、群馬県前橋市、伊勢崎市、太田市、みどり市、千代田町、大泉町、邑楽町、埼玉県熊谷市、加須市、本庄市、深谷市、久喜市、埼玉美里町。
この地震でケガ人も出ている。群馬県の消防本部によると、桐生市の民家で照明器具が落下し、50代の男性の頭にあたりケガをしたという。また、太田市では30代の女性が揺れで転倒したほか、太田市の隣の大泉町では、77歳の女性がめまいを訴えているという。
前橋市消防によると、この地震の影響で前橋市上大屋町で土砂崩れが発生し、車が土砂に覆われた。ケガ人はいないという。前橋市内ではほかにも、土砂崩れなどの被害の報告も入っているという。
また、埼玉県警察本部によると、鴻巣市の建物の2階の窓ガラスが割れ、路上に散乱しているとの通報が入っているという。また、坂戸市の北坂戸駅では、天井板2枚がはがれる被害があったという。
JR東日本によると、東北・山形・秋田・長野・上越新幹線は、設備点検などのため一時、運転を見合わせていたが、16日午後1時までに全区間で運転を再開した。また、東海道新幹線は、地震の影響で上下線ともに15分程度の遅れが発生しているという。
茨城県の東海村役場によると、日本原子力発電東海第二原発に異常は確認されていないという。また、東海村の原子力関連施設では異常は確認されていない。
この地震による津波の心配はない。気象庁は、今後しばらくの間余震に注意するように呼びかけている。