自衛艦「おおすみ」衝突事故で調査報告書
去年1月、広島県の阿多田島沖で海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」と釣り船が衝突し2人が死亡した事故で、国土交通省の運輸安全委員会は衝突の直前、釣り船が針路を変え「おおすみ」に接近したことなどが原因とする調査報告書をまとめた。
この事故は去年1月、大竹市の阿多田島沖で、海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」と釣り船が衝突して釣り船が転覆し、船長と知人男性の2人が死亡したもの。運輸安全委員会の報告書によると、衝突の直前に、釣り船が右に針路変えて「おおすみ」に接近、「おおすみ」が回避しようとかじを切ったことが結果としてさらに近づき、衝突した可能性が高いという。釣り船が針路を変えた理由については船長が死亡しているため不明としている。
事故当時、「おおすみ」の見張りなど作業に問題はなかったものの、運輸安全委員会は「おおすみ」が釣り船を認識した早い段階から減速をしていれば、衝突を回避できた可能性があったと指摘している。