４日夜、８つの県にある２３か所の「明治日本の産業革命遺産」が、世界遺産に登録される見通しになった。世界遺産登録が決まれば、国内１９件目となる。ユネスコ（＝国連教育・科学・文化機関）の諮問機関・ＩＣＯＭＯＳの勧告を受けて、各地で喜びの声が上がった。

　４日、韮山反射炉のある静岡県伊豆の国市では、市の職員がＩＣＯＭＯＳの勧告結果を期待を込めて待っていた。午後８時半、忙しく動き始めた職員は「２３の構成資産、全てが本件遺産の構成要素として認められたという勧告でした。ほっとしています。ありがとうございました」と理由を明かした。職員はその後、連絡に追われていた。

　また４日午後１０時半、伊豆の国市・世界遺産推進課の渡辺勝弘課長が会見した。

　渡辺課長「これから正式に６月２８日から始まる世界遺産委員会で正式に決定するまでは、まだまだハードルがあると思うので頑張っていきたい」

　一夜明けた５日、伊豆の国市の韮山反射炉には、大勢の見物客が詰めかけるとみられる。