子宮頸がんワクチン副反応 未回復186人
子宮頸(けい)がんワクチンの接種後に健康被害が相次いでいる問題で、厚生労働省は17日、専門家を集めた部会を約1年2か月ぶりに再開し、追跡調査の結果、症状が回復していない人が全国に186人いることを明らかにした。
子宮頸がんワクチンをめぐっては健康被害の報告が相次いだため、2013年6月、国は接種を積極的に勧めるのをやめ、追跡調査を行ってきた。
その結果、医師から副反応として報告されたのは去年11月までに接種した約338万人のうち、0.08%にあたる2584人だった。治療経過を追跡できたのは1739人で、このうち「症状が回復していない」人は186人だった。
最も多い症状は頭痛で、倦怠感(けんたいかん)や認知機能の低下など幅広い症状があり、複数の症状がある人が約6割に上るという。