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化血研 110日間の業務停止処分へ

2016年1月5日 14:32
化血研 110日間の業務停止処分へ

 厚生労働省は、化血研(=化学及血清療法研究所)を、過去最も長い110日間の業務停止処分とする方針を固めた。

 熊本市にある化血研を巡っては、40年間、国の承認を得ていない方法で血液製剤を作り続けていたことが問題になっていて、処分を検討していた厚労省は、医薬品医療機器法に基づいて110日間の業務停止処分とする方針を固めた。

 これまでで最も長かった業務停止処分は、1994年に、抗ウイルス剤のソリブジンの承認申請をした際に死亡例などを載せていなかったとして医薬品会社が105日間の処分を受けたが、今回はそれを超え、最長となる。

 厚労省は、化血研から弁明を聞き、今週後半にも処分を行う方針。

 塩崎厚生労働相は、化血研の不正は、「医薬品の製造許可取り消しに値する事態だ」と述べているが、化血研のみが作っている医薬品があることに配慮して、処分は「業務停止」とし、一部の血液製剤とワクチンは除外する方針だという。