原子力規制委員会は２０日、来月、運転開始から４０年の期限を迎える福井県にある高浜原発１号機と２号機の運転の延長を認める見通し。４０年を超える原発の運転延長が認められるのは初めてのこと。

　福島第一原発の事故を教訓として国は、「原発の運転期間は規制委員会が認めた例外を除き、原則、４０年と制限する」ことを決めていたが、関西電力は来月、運転開始から４０年の期限となる高浜原発１・２号機について運転の延長を申請していた。

　これを受け、原子力規制委員会は、原子炉の劣化状況などの審査を続けてきたが、問題はないとして、２０日午後、最大で２０年間の運転の延長を認める見通し。ただ、原子力規制委員会は、設備の耐震試験については運転延長を認めた後に行うことを認めていることから、「運転延長ありき」との声もある。

　今回、例外とされていた運転の延長が認められることにより、他の４０年を超える原発の運転延長に影響を与えそうだ。