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東日本大震災から13年…福島では今も2万6277人が避難生活 デブリ取り出せず“廃炉”へ長い道のり

2024年3月11日 12:29
東日本大震災から13年…福島では今も2万6277人が避難生活 デブリ取り出せず“廃炉”へ長い道のり

東日本大震災から13年。1万5900人が亡くなり、関連して亡くなった方も3802人と新たに10人増えました。福島第一原発から福島中央テレビ・野尻英恵アナウンサーの報告です。
 
13年前に水素爆発を起こした福島第一原発の敷地内にいます。作業員はここから1キロほど離れた場所にある壊れた原子炉建屋へ向かうなど、1日あたり今も約4500人が廃炉作業にあたっています。

13年前の事故により、福島県では最大16万4000人が避難を強いられ、現在も2万6277人が故郷を離れて生活しています。

福島県全体の面積の8.3%に出された避難指示は放射線量の低下とともに解除され、現在2.2%に減っていますが、長引く避難生活で亡くなった震災関連死は、津波などによる直接死を上回る2343人で今も増え続けています。

福島、そして、日本にとって重要な課題となっているのが2023年の「処理水」と「デブリ」です。2023年に始まった処理水の海洋放出には中国が反発し、日本産水産物の輸入を停止しています。そして、人が死んでしまうレベルの放射線を放つ溶け落ちた核燃料「デブリ」の取り出しは数グラムでさえ、13年たった今もできていません。

30年から40年かかるとされる廃炉ですが、本当の復興にはまだ長い道のりが続いています。

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