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変異株 子供の感染リスク従来型と変わらず

2021年4月21日 4:22

新型コロナウイルスの流行状況などを検討する厚生労働省のアドバイザリーボードは、変異ウイルスによる子どもの感染リスクについて、従来型のウイルスと変わりはないという見方を示しました。

アドバイザリーボードは、大阪で主流になっているイギリス型のN501Yの変異ウイルスについて検討し、「現段階では、15歳未満で明らかな感染拡大の傾向はみられない」と評価しました。

厚労省のまとめによりますと、3月16日までのこの変異ウイルスの感染者の累計のうち、10歳未満は全体の15%と多く、10代は12%、20代は9%でしたが、4月19日までの累計でみると、10歳未満は全体の8%にとどまり、70代などと並んで、年代別で最も少なくなりました。

また、10代は11%であまり変わりませんが、20代は全体の20%となり、年代別で最も多くなりました。

厚労省は「3月16日時点では、若い世代(子ども)が多く見えるが、4月19日時点でみると、従来型と変わらない(年齢分布)状況に見える。初期の頃は、若い人、子どもに感染しやすいという議論があったが、現状のデータを整理すると、従来型のウイルスと変わりはない」と説明しました。

そして、アドバイザリーボードの脇田座長は「子どもの重症化を示す証拠もない」と述べ、学校閉鎖の必要性について問われると「学校で集団感染があれば、学校閉鎖は検討する必要があるが、現段階で、クラスターでの集団感染ということではないので、学校閉鎖の議論はない」と答えました。

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