群馬・草津白根山に「火山活動が高まる可能性」 気象庁が解説情報を発表
群馬県の草津白根山について、気象庁は9日午後2時に、「火山活動が高まる可能性がある」として、火山解説情報を発表して今後の火山活動の推移に注意するように呼び掛けています。
気象庁によると、草津白根山では5月ころから火山性地震の発生がやや多くなり、6月ころからは湯釜付近の地下の浅いところが膨張する緩やかな地殻変動がみられるということです。
このため、まだ変化は小さいものの、今後、火山の活動が活発化する可能性があり、湯釜付近からおおむね500メートルの範囲でごく小規模に火山灰などが噴出する可能性もあるとしています。
また、気象庁は同じく火山解説情報を発表している岩手山についても、山体の膨張を示す地殻変動が観測されているとして、こちらも火山活動の推移に注意するように呼び掛けています。
岩手山では、地殻変動が観測されていることに加え、今月の2日から5日にかけては振幅の小さい火山性微動も観測されました。
気象庁は今後、岩手山で火山性地震が増加したり火山性微動が発生するなど活動がさらに高まったら噴火警戒レベルを現在の1から、火口周辺規制のレベル2に引き上げる可能性もあるとしています。
気象庁は、いずれの火山でも火山ガスの発生に注意し、地元自治体の指示に従って行動するように呼び掛けています。