県と産総研などが航空機エンジンを軽量化する新たな部材を開発へ 70人体制で5年計画
県と国の研究機関、それに大手重工業メーカーがタッグを組み、県内のものづくり技術を生かして、航空機エンジンを軽量化する新たな部材を開発することになりました。
県とともに「連携研究ラボ」を立ち上げるのは、産業技術総合研究所と重工業大手のIHIです。
産総研では22の企業と共同研究を進めていますが、自治体とのタッグは今回が初めてで、航空機エンジンをより軽量化する新たな部材を開発し、「空のカーボンニュートラル」を目指すプロジェクトを立ち上げました。
IHIはこれまでにも、県内企業とともに炭素繊維と樹脂を組み合わせた複合素材・CFRPを使って航空機に使う軽量の部材を製造してきました。
今回の研究では、産総研が持つ研究データも生かし、エンジンの中で回転するファンブレードをこの素材で作ることを目標としています。
今後は坂井市春江町にある産総研の研究施設を拠点に、県内外の70人のスタッフが、5年計画で開発を進めます。