見物客も巻き込んで大笑い!島に笑いと歓声が響く奇祭 五島・福江島の「ヘトマト」《長崎》
五島市下崎山地区に古くから伝わる伝統行事「ヘトマト」が行われました。
島の集落には笑い声や歓声が飛び交い、熱気に包まれました。
登場したのは、着飾った新婚の女性。
酒樽の上に乗って羽根つきをすると子宝に恵まれるといわれています。
(花井 楓さん(26))
「少し難しかったが、楽しかった」
(入口佳子さん(33))
「緊張した。初めてだったので。幸せな家庭が一番だと思うので、できたらいい」
次に登場したのは、全身に魔除けの「スス」を塗りつけたふんどし姿の若者たちです。
沿道を練り歩き、見物客に縁起物の「スス」をおすそ分けします。
(見物客)
「きゃー」
「男には厳しい」
「Ⅰ Feel good いいです」
国の重要無形民俗文化財に指定されている奇祭「ヘトマト」。
子孫繁栄や無病息災などを願い、古くから行われています。
(御幣持ち 山内 清一さん)
「今までで一番いい。今年はいい年です」
見物客の顔がすすだらけになった後は、わら玉を激しく奪い合う「玉せせり」に。
青年団と消防団が豊作と大漁を占う「綱引き」も行われます。
そして、祭りを締めくくるのは、長さ3メートル重さ250キロの巨大わらじです。
沿道にいる女性を捕まえては、その上に乗せて上下に揺さぶります。
「わっしょい わっしょい」
島の集落は今年も笑い声と歓声に包まれました。