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「本当に家族みたいな感じで」 約150年の歴史に幕 全校児童は2人…高尾小学校最後の日に密着 地域住民や卒業生などが集まった閉校式 島根県奥出雲町

2025年3月24日 8:35
「本当に家族みたいな感じで」 約150年の歴史に幕 全校児童は2人…高尾小学校最後の日に密着 地域住民や卒業生などが集まった閉校式 島根県奥出雲町

約150年の歴史に幕を閉じた島根県奥出雲町の小学校。最後の日に密着しました。

島根県奥出雲町にある高尾小学校。全校児童は、5年生の渡部真央さんと3年生の岸本結生さんの2人です。3月22日、今年度を締めくくる修了式が行われ、古藤康則校長から2人に通知表が手渡されました。この日を最後に閉校する高尾小学校。教員たちにも異動が言い渡されましたが、うち2人は真央さんと結生さんが4月から通う三成小学校へ行くといううれしい知らせが。

高尾小学校は明治10年に設立。資料によると、多い時には100人以上の児童がいましたが、少子化の影響で年々減少しました。今年度行われた学校行事にはたくさんの地域住民が駆け付け、高尾小学校最後の1年を盛大に盛り上げました。

そして、22日の午後になると、集まったのは地域住民や学校の卒業生たちです。

卒業生
「100人くらいおりましたけん、全校生徒。当初はにぎやかでしたよ」

「15年前に卒業しました。卒業したこの年は開校130周年記念で劇をした年で…」

高尾小学校で過ごした日々に思いをはせながら、始まった閉校式。

奥出雲町 糸原保 町長
「この高尾小学校の歴史が閉じてしまうことが、関係各所に置かれましては言葉では言いあらわせないほどの寂しさを感じておられると心中深く拝察いたします」

児童
「いよいよ閉校の時が来ました」

「私たちは、新しい学校で友達を作り体を作り心を育てます」

「私たちは、どこにいても高尾小学校の出身ですと胸を張って生きていきます」

元教員
「一番に思い出したのは、地域の人たちと子どもたちと一緒に過ごした時間でした」

卒業生
「ここ(胸)に刻んだので、これを胸に今後も頑張っていきます」

在校生・岸本結生さん
「どこの場所にもなんか思い出があるから、お別れするの悲しい」

卒業生・岸本大輝さん
「卒業式はしたものの、私はまだ高尾小学校の在校生だという気持ちで頑張りました。本当に楽しい6年間でした」

在校生・渡部真央さん
「今までいっぱい楽しいことがありすぎて、めちゃくちゃ楽しかったです。先生と離れるのは寂しいけど三成小に行っても頑張っていこうと思いました」

高尾小学校 古藤康則 校長
「最初は(最後の)校長として形から入ろうと思ったんですけど、本当に家族みたいな感じで子どもも温かいし良かったなって、自分もこれから教職を続けていくけども、絶対どこか大きな部分で残っていくと思います」

学校はなくなっても、高尾っ子であることを誇りに、148年の歴史に幕を閉じました。

最終更新日:2025年3月24日 9:52
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