2025年の山形県産米増産へ 県が方針示す 大雨被害で今年の県産米予想収穫量減少見込み受け
来年の山形県産米について、県は増産する考えを示しました。7月の大雨で今年の県産米の予想収穫量が減少する見込みであることなどを踏まえたもので、6年ぶりの増産方針となります。
東北農政局によりますと、今年の県産主食用米の予想収穫量は、7月の大雨による田んぼへの浸水や土砂の流入などで前の年よりも3100トン減少し30万5500トンと見込まれています。
こうしたことを受け、県は19日に開かれた会議で、来年の県産米を増産する考えを示しました。近年はコロナ禍の自粛ムードで民間の在庫が増加するなどし、減産や現状維持が続いていましたが、2019年産以来6年ぶりに増産方針となりました。
これについて吉村知事は20日、次のように所感を述べました。
吉村知事「山形県のコメのシェアが下がった。存在感をしっかりと回復する必要がある生産者の皆さん関係機関と一体となってまた山形県のコメを立て直していきたい」
増産の具体的な量について県は、11月中に開かれる県の農業再生協議会の臨時総会で決定するとしています。