奈良・平群町のメガソーラー建設計画めぐる訴訟 工事の差し止めなど求めた住民の訴え退ける 奈良地裁
奈良県平群町で計画されているメガソーラーの建設工事をめぐり、住民らが工事の差し止めなどを求めた裁判で、奈良地裁は25日、住民らの訴えを退けました。
この裁判は、奈良県平群町で、約5万枚の太陽光パネルを設置する「メガソーラー計画」をめぐり、周辺に住む住民ら980人が業者と県を訴えているものです。
住民らは、大雨による土砂災害の危険性が考慮されていないなどとして、業者に対して工事の差し止めを、県に対しては工事の許可の取り消しを求めています。
25日の判決で奈良地裁は、争点となっていた新設する調整池の容量について、「基準に適合しないとは認められない」とした上で、「県の開発の許可は、裁量権の逸脱や乱用があるとは言えず、違法性を前提とする差し止め請求も理由がない」などとして、住民らの訴えを退けました。
住民らは今後、控訴する方針です。