「私を確実に仕留めるにはあそこで・・・」果敢な飛び出しでMGC4位の川内優輝が後輩たちに提言
ゴール後には大迫傑選手と健闘をたたえあう川内優輝選手(写真:日刊スポーツ/アフロ)
◇陸上マラソングランドチャンピオンシップ(15日、国立競技場発着)
「きょうはもう悔いはないです!」
2024年パリ五輪マラソン代表の選考レースMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)が15日に行われ、スタートから飛び出し35キロ過ぎまで独走をみせた川内優輝選手は晴れ晴れとした顔で答えました。
男女ともに上位2人が来年のパリ五輪マラソン代表が内定。そんな一発勝負の選考レースで、「ただ集団の中で見えない位置で、川内走ってたのかな、走ってないのかなっていうのはつまらない。しっかりいい見せ場というか、得意な走りをしたいと思っていました」と序盤から一人で走り続けます。
スタート時の気温は14.5℃、肌寒さに加え大粒の雨に強い風が吹く決していいとは言えないコンディション。それでもこのレースが130回目のマラソンとなる百戦錬磨の36歳ベテランは、「他の選手は怖かったと思うんですよ。ペースメーカーもいない、雨も降っている、風も強い。やっぱり他の選手が勇気を持てないところで勇気を持つこと、過去129回のマラソンが有利に働いた」と胸を張りました。
レースは35キロ過ぎにようやく後ろに追いつかれ、7人の集団へ。その後、残り3キロから優勝した27歳の小山直城選手や2位に入った25歳の赤崎暁選手のスパートに離され五輪内定は逃します。それでも3位の大迫傑選手とは7秒差の4位の2時間9分18秒で駆け抜け大健闘してみせました。
「(35キロで)ついに来たかっていう感じだったんですけれど、私を抜いた瞬間にけん制レースに入ったので、『やった―!けん制レースなら体力回復する』と思った」と心境を明かします。さらに「結果的には集団の半分くらいには勝って4番だったので、そういった意味では私を確実に仕留めるにはあそこでそのまま勇気を持っていったほうがよかったと思います」と後輩たちに提言を送りました。
また今後に向けて「自己ベストもまだ7分台ですので、6分とか5分まではまだなんとか見えているので、4分は難しいんですけれど、来年春のレースでまた狙っていきたい」と自己ベスト2時間7分27秒からさらなる進化を誓っています。
「きょうはもう悔いはないです!」
2024年パリ五輪マラソン代表の選考レースMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)が15日に行われ、スタートから飛び出し35キロ過ぎまで独走をみせた川内優輝選手は晴れ晴れとした顔で答えました。
男女ともに上位2人が来年のパリ五輪マラソン代表が内定。そんな一発勝負の選考レースで、「ただ集団の中で見えない位置で、川内走ってたのかな、走ってないのかなっていうのはつまらない。しっかりいい見せ場というか、得意な走りをしたいと思っていました」と序盤から一人で走り続けます。
スタート時の気温は14.5℃、肌寒さに加え大粒の雨に強い風が吹く決していいとは言えないコンディション。それでもこのレースが130回目のマラソンとなる百戦錬磨の36歳ベテランは、「他の選手は怖かったと思うんですよ。ペースメーカーもいない、雨も降っている、風も強い。やっぱり他の選手が勇気を持てないところで勇気を持つこと、過去129回のマラソンが有利に働いた」と胸を張りました。
レースは35キロ過ぎにようやく後ろに追いつかれ、7人の集団へ。その後、残り3キロから優勝した27歳の小山直城選手や2位に入った25歳の赤崎暁選手のスパートに離され五輪内定は逃します。それでも3位の大迫傑選手とは7秒差の4位の2時間9分18秒で駆け抜け大健闘してみせました。
「(35キロで)ついに来たかっていう感じだったんですけれど、私を抜いた瞬間にけん制レースに入ったので、『やった―!けん制レースなら体力回復する』と思った」と心境を明かします。さらに「結果的には集団の半分くらいには勝って4番だったので、そういった意味では私を確実に仕留めるにはあそこでそのまま勇気を持っていったほうがよかったと思います」と後輩たちに提言を送りました。
また今後に向けて「自己ベストもまだ7分台ですので、6分とか5分まではまだなんとか見えているので、4分は難しいんですけれど、来年春のレースでまた狙っていきたい」と自己ベスト2時間7分27秒からさらなる進化を誓っています。