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内村航平が現役引退を発表 後日会見予定

2022年1月11日 7:53
内村航平が現役引退を発表 後日会見予定

体操の内村航平選手(33)が11日、自身の公式サイトで正式に現役引退を発表。後日、引退会見の場を設けるとしています。

内村選手は2008年、当時19歳で初出場した北京五輪で、個人総合と男子団体で銀メダルを獲得。その後、12年ロンドン五輪、16年リオ五輪と個人総合で連覇を達成。また、世界選手権でも個人総合で世界最多の6連覇を含む21個のメダル(金メダル10、銀メダル6、銅メダル5)を獲得するなど、長年にわたり日本の体操界をけん引してきました。

近年は肩のケガなどに苦しみますが、得意の鉄棒に種目を絞り、東京五輪にも出場。しかし、予選で落下し、敗退となりました。

最後に出場した大会は、去年10月の世界選手権。鉄棒では6位に終わり、大会翌日に行われた日本テレビの単独インタビューに対し、「(やめるか、やめないか)フィフティーフィフティー。どっちにも振れるという感じ。正直“やめたい思いは1ミリもない”かなと。ずっと体操をやっていたいし、試合に出る、出ないよりかは体操はやっていたい。新たに道をつくってやるかもしれないし。体操をやることでしか僕は伝えられないので。体操、演技で伝えられる、そこを神髄としてやってきたので、もうちょっと追い求めてもいいのかなというのはある」と心境を明かしていました。

「体操をやめたい思いはない」としながらも、インタビューした記者から「(競技者として)一線を退くことか?」との問いに対して内村選手は自らの口から、こう話しました。「そうなりますよね、表現としては。試合に出なくなったら一線を退くことになると思う。指導者になるのはあまり考えていないので、自分が体操を続ける、実演していくみたいな形になるのかな。体操を続けていたら現役引退ではないかなと。何をもって現役というかですよね」。そして“一線を引くイコール引退”ではないと説明した上で、「日本代表だったり、体操競技をする選手としては一線を退くというのは間違っていないかなというのはある」と話し、競技者としては今後、体操をしない考えを示していました。

内村選手は後日、引退会見を行う予定です。


写真:アフロスポーツ