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第99回箱根駅伝 監督はこんな人(法政大・大東大・明治大)

2022年12月31日 9:03
第99回箱根駅伝 監督はこんな人(法政大・大東大・明治大)
左から法政大学・坪田智夫駅伝監督、大東文化大学・真名子圭監督、明治大学・山本佑樹駅伝監督
箱根駅伝は、走る選手たちはもちろんのこと、多彩な顔ぶれの指導者たちもその魅力のひとつ。それぞれの経験を生かし、情熱を持って指導にあたる監督たちのプロフィールをご紹介します。

■法政大学 坪田智夫 駅伝監督(45歳)

法政大OBで、学生時代は箱根駅伝に3度出場し、2度花の2区を担いエースとして活躍。4年次には区間賞を獲得しています。現・駿河台大学監督の徳本一善氏は2年後輩で、3年次、4年次とタスキをつなぎ、当時のチームは「オレンジエクスプレス」の異名を取りました。

実業団のコニカミノルタでは10000mで2003年のパリ世界選手権に出場しています。2010年にコーチに就任し、2013年からは駅伝監督に。以降はシード権を3年連続で獲得するなど、好成績を収めています。

また、昨年の東京オリンピックには、5000mの坂東悠汰選手、3000m障害の青木涼真選手と、2人のOBが日本代表として出場しました。

■大東文化大学 真名子圭 監督(44歳)

大東大OB。学生時代は3000m障害で活躍し、4年次には駅伝主将を務めました。箱根駅伝には4年連続で出場し、4年次には10区で当時の区間新記録を樹立。

実業団の本田技研(現・Honda)を経て、現役引退後は地元・三重で高校教員となりました。

2012年には、宮城・仙台育英高に赴任。主力の集団転校があったり、東日本大震災の影響で練習環境が整わなかったりと苦しんでいた同校を、全国の強豪校へと復活させました。また、吉居大和選手(中央大3年)といった多くの好選手を育成。ピーター・ワンジル選手(2年)も真名子監督の仙台育英高時代の教え子です。

今年4月に母校・大東大の男子長距離監督に就任。1年目から、全日本大学駅伝と箱根駅伝で本大会復帰と、快進撃を続けています。

■明治大学 山本佑樹 駅伝監督(45歳)

日本大OB。学生長距離界を代表する選手で、1年目からチームのエースとして活躍。箱根駅伝予選会では1年次、2年次と2年連続で日本選手トップ(個人2位)と快走しました。しかし、1年次は予選敗退の憂き目に遭い、本選出場を逃しました。

2年次、3年次は、箱根駅伝で2区を担い、自身は本来の力を発揮できなかったものの、チームはシード権奪還に成功しました。しかし、駅伝主将を務めた4年目は、直前のケガで最後の箱根を走ることができませんでした。

実業団の旭化成に進んでからもケガに見舞われ、2006年に現役を引退。その後は旭化成に残り、コーチとスカウトを務めました。

日大時代の恩師・西弘美駅伝監督(現・スカウティングマネージャー)のもと、2017年に明大長距離コーチに就任。2018年4月に駅伝監督に昇格しました。

以降はトラックを中心に好記録を連発。全日本大学駅伝では3位となるなど、スピードが持ち味のチームに成長させました。