【巨人】キャプテン岡本和真の葛藤の1年「無責任なことはできない」 新シーズンへの誓い
3月のWBCでは侍ジャパンとして日本の世界一奪還にも貢献。WBCの決勝戦からわずか9日後には、プロ野球の開幕を迎え、再び胸にキャプテンマークがついたユニホームを着て、今度は巨人のために戦います。
円陣で「おはようございます!1年間、目の前の1試合1試合を全力で戦って優勝 日本一を目指しましょう!さぁいこう!」とチームを鼓舞すると、自身も9月までに打率.298、34本塁打、83打点と大暴れします。
特に8月は12本のアーチを描き絶好調。しかしチームの順位は上がらず、新キャプテンとして責任を感じていました。
シーズン中、キャプテンとしての葛藤を、歴代キャプテンの阿部コーチや坂本選手に明かしていた岡本選手「集めて声をかけたほうがいいんかなと思ったりするけど、どうしようかなとか、思ってはいるんですけど、やったほうがいいのかなとか思ってるんですけど、まあいいかみたいな」。
これに阿部コーチ(当時)「後々『あぁ言っておけば良かった』とならないように、選手同士で打開策を見つけたり、打破したりしていくのが理想」とコメントすると、坂本選手も「誰もが認めてるからキャプテンになっていると思うので、思ったことは口に出して言ってくれたら、みんなもっともっと付いてきてくれると思うので、気を遣わずにやってほしい」とアドバイス。
すると、岡本選手は広島に連敗した8月5日の試合後、ベンチ裏に野手を集めて緊急ミーティング開催。
口下手なキャプテンは「連敗しましたが、チームの雰囲気は悪くない。気にせず。踏ん張っていきましょう!」と、言葉は少なかったですが、思いをぶつけました。
当時のことを「最低限は言葉には出せたのかなと思います。緊張したんで一生やらんとこって思いました。そういう部分を自分は直さなくちゃいけない。それは、人前で発言することによって、自分自身も無責任なことはできないという気持ちになれる」と振り返りました。
そして翌6日の試合。岡本選手は3本のホームランを放ち、球団3人目となる6年連続30号達成。言葉だけでなく、背中でも示しました。
しかし9月14日、阪神との直接対決に敗れ、阪神のリーグ優勝を目の当たりにした岡本選手。現実を直視できず、誰よりも早くグラウンドを後にしました。
その1週間後、あの時の思いをカメラに明かし、「悔しいですし、やっぱり僕たちもああいうふうに喜びたいなっていうのはすごく思いました。優勝を目指して入ったシーズン。毎年そうなんですけど、去年Bクラスで、今年はと思ってそれが現状4位は悔しい気持ちがたくさんあります」と来季へ雪辱を誓いました。