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佐々木朗希の相棒 ルーキー捕手・松川虎生が見せた“構えで工夫”「シュート回転して内に入りやすかった」

2022年4月18日 17:45
佐々木朗希の相棒 ルーキー捕手・松川虎生が見せた“構えで工夫”「シュート回転して内に入りやすかった」
佐々木朗希投手を巧みにリードする高卒ルーキーの松川虎生捕手
10日の完全試合に続き、17日でも8回をパーフェクトに抑えた佐々木朗希投手(20)。その佐々木投手をリードしたのが高卒ルーキーの18歳・松川虎生捕手。試合後、日本テレビのインタビューに応じ、配球について佐々木投手とのやりとりを明かしました。

この試合、松川捕手は、「シンプルにストライク先行でいこうというふうに話をしていました。3アウトを取ったあとのベンチでも、次の回の先頭打者への初球の入り方だったり、そういう部分の配慮は話をしていました」と、佐々木投手と細かく配球のやりとりをしていたと言います。

さらに、「バッターが試合途中からフォークボールを見てくるようになりました。その見逃し方というのはすごく気持ちが悪かったので、どんどんストレートで押すところは押していこうと話していました」と、日本ハム打線の変化をすぐに察知し、対応していたことを明かしました。

高卒1年目とは思えない冷静さを持つ松川捕手。この試合のポイントに挙げたのは8回、2アウトで迎えた野村佑希選手の打席でした。

初球、アウトコース低めに構える松川捕手。しかし、ストレートがシュート回転しど真ん中に。幸いにも野村選手が見逃しストライクを取ります。

続く2球目もアウトコース低めを要求する松川捕手。しかし、再びボールはシュート回転しど真ん中に。今度は野村選手もとらえると、打球はライト線へ低いライナーが飛んでいきます。ボールが落ちたのはわずかにファウルゾーン、完全試合を期待するスタンドのファンがざわつきました。

命拾いをしたバッテリー、結果として2球で追い込めたことで3球目はフォークを選択します。

「ショートバウンドになるフォークでよかった」と語った松川捕手。しかし、佐々木投手のこの試合100球目はストライクゾーン内に、野村選手が打ちにいくもファウルになりました。

「なんとか低めに来てほしかったんですけど、僕のジェスチャーも足りないところがありました。球も浮いてファウルになったので、ここはちょっと反省するところです」と松川捕手。

4球目のフォークもボールが浮きファウルに。それでも松川捕手は、「相手の目線をずらせて、ファウルになったのでこっちが有利かなと思っていました」

迎えた5球目。「まっすぐで仕留めたかった」という松川捕手。しかし、懸念はストレートがシュート回転し、またど真ん中に来てしまうこと。松川捕手はアウトコースに構えると、さらに半歩外に体を持って行きました。佐々木投手が投じたこの試合最後の一球は、シュート回転するもアウトコースに決まり見逃し三振に。

松川捕手は、「甘く構えるとシュート回転して内に入りやすかった、それだけはなくしたかったのでボールになってもいいかなと思っていました。試合後、朗希さんも、シュート回転して見逃したらいいなという感じで言っていたので、すごく良かったと思います」と、最後の配球について明かしました。

これで17イニング連続で完全投球となった佐々木投手。そして、それを巧みにリードする松川捕手。若きバッテリーがどこまで記録を伸ばすのか注目です。