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女子100mハードルは“0.007秒差”新旧日本記録保持者対決を青木益未が制す「最後勝ててよかった」

2022年8月21日 13:18
女子100mハードルは“0.007秒差”新旧日本記録保持者対決を青木益未が制す「最後勝ててよかった」
ともに12秒92をマークした福部真子選手(左)と青木益未選手(右)
◇アスリートナイトゲームズ イン福井(20日、福井県営9.98スタジアム)

2017年に陸上100mで日本人初の9秒台が誕生した9.98スタジアムで陸上のナイター、アスリートナイトゲームズが開催。

“記録の出る競技場”として知られていますが、この日は雷雨により、競技の開始が1時間遅れるなど、恵まれないコンディション。そんな中、会場を沸かせたのは女子100mハードルでした。

決勝では、前日本記録保持者の青木益未選手(自己ベスト:12秒86)と、現日本記録保持者の福部真子選手(自己ベスト:12秒82)の、新旧日本記録ホルダー対決が実現。

スタートから飛び出したのは、青木選手。しかし、2台目と3台目のハードルに足をぶつけてしまいます。すると中盤、福部選手がグングン迫り、最後は2人並んでフィニッシュ。

表示されたタイムは、ともに12秒92。同タイムながら、わずか1000分の7秒差の0.007秒で、青木選手が激戦を制しました。

優勝した青木選手は、「決勝はしっかり思いっきり地面を踏んでいこうと思って、ハードルをぶつけたり、バランス崩すことはあったんですけど、競ったなかで勝てて、12秒台が出せたので、すごくよかった」とコメント。

「(ハードルに)ぶつけるたびに福部さんが見えて、『やばい!』って思いながら。でも、自分の強みである、走力という部分は今年鍛えてきたので、最後勝ててよかった」と笑顔を見せました。

今シーズン、走力に磨きをかけてきた青木選手は、ハードルの選手ながら、6月の日本選手権100mで4位、7月の世界選手権では4×100mリレーのメンバーとして1走を務めたほどの実力者。

来年ハンガリーのブダペストで開催される世界選手権100mハードルの参加標準記録は12秒78と高い設定ですが、さらなる走力アップを見据えている青木選手。「欲を言えば、(100mで)11秒3くらいのスプリントは欲しいんですけど、(今の)11秒5のスプリントで、もうちょっと技術をすり合わせていって、スピードにもうちょっと対応できるようなハードリングができるようになれば、12秒78の標準記録も不可能ではないかな」と、記録更新への手応えを語りました。

◇女子100mハードル結果
1位:青木益未  12秒92(12秒911)
2位:福部真子  12秒92(12秒918)
3位:清山ちさと 13秒24

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