【サッカーW杯】長すぎるアディショナルタイム 4試合で約1時間 あの名物審判がその理由を説明
◇サッカーFIFAワールドカップカタール2022(11月20日~12月18日)
ワールドカップ(W杯)が開幕し、W杯を取り巻く環境などが物議をかもしていますが、試合そのものでも、異例の対応が話題となっています。
それは“長すぎるアディショナルタイム”。これまでに1次リーグの4試合が行われましたが、その合計が57分となっています。
21日のイングランドーイラン戦では接触プレーで、イランのGKベイランバンド選手が脳しんとうを起こすアクシデントがあり、前半だけで14分のアディショナルタイムとなりました。また、後半も10分のアディショナルタイムとこの試合だけで24分とかなり長め。カタールーエクアドル戦は合計10分、オランダーセネガル戦で10分、アメリカーウェールズ戦では13分でした。
これについて、アメリカのスポーツ専門局ESPNが大会前に担当者を取材。その担当者とはFIFA審判委員会のピエルルイジ・コリーナ委員長。イタリア・セリエAの名物審判でした。ESPNの取材に対し、「W杯で第4審判が6分とか8分とか大きい数字のボードを掲げても驚くなよ、と関係者に伝えた」などと話していました。
「考えてみてください。1つのハーフで3ゴールしたとすれば、1ゴールで1分から1分半は失われているので、5分から6分はプレータイムが奪われているんです」
コリーナ審判委員長は、ビデオアシスタントレフェリーがより正確な時間を計算していると説明。プレータイムを確保するための措置だということで、今大会では長めのアディショナルタイムが表示されることが多くなりそうです。