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【夏の甲子園】「二人でひとつ」明秀日立 石川→猪俣→石川→猪俣→石川→猪俣の“小刻み継投”もあと一歩及ばず

2022年8月15日 15:38
【夏の甲子園】「二人でひとつ」明秀日立 石川→猪俣→石川→猪俣→石川→猪俣の“小刻み継投”もあと一歩及ばず
明秀日立・石川ケニー投手(写真:日刊スポーツ/アフロ)※写真は開会式
◇第104回全国高等学校野球選手権大会第10日目(15日、甲子園球場) 3回戦(宮城)仙台育英5‐4明秀日立(茨城)

夏の甲子園初出場の明秀日立(茨城)は、3回戦で3年ぶり29回目出場の仙台育英(宮城)と対戦。

明秀日立の先発はキャプテンの左腕・石川ケニー投手(3年)。2回には140キロを超えるストレートで3者連続三振を奪うなど、序盤好投を見せます。

2点リードの4回途中、1アウト1、3塁のピンチを招くと、ライトを守っていた右腕の猪俣駿太投手(3年)と交代し、石川投手がライトの守備に移動。その後も打者に合わせて、石川→猪俣→石川→猪俣と交互にマウンドに立つ、小刻みな継投で仙台打線を抑えていきます。

継投策で中盤まで試合を優位に進めた明秀日立ですが、4-2と2点リード7回にピンチ。満塁で石川投手が押し出し四球を与えると、代わった猪俣投手も押し出し四球で同点。さらに犠牲フライを打たれ勝ち越しを許し逆転負け。初の8強入りにあと一歩及びませんでした。

試合後、明秀日立の金沢成奉監督は「ここまでの小刻み継投になるとは思わなかった。そうせざるを得なかったのが負けた要因です。打つべき手は全て打って負けたので悔しいですけど子供たちはよくやってくれた。悔いは残っていません。子供たちにとっては財産になるであろう有意義な試合になったと思う。これからの人生にしっかり生かしてほしい」と話しました。

先発を任されたキャプテンの石川投手は「新チームになった当初は力はあったけど、まとまりがなかった。それでも監督さんはじめ、いろんな方々のおかげで今日まで全ての大会に出場できましたし、最後、負けてしまいましたが、いいチームで高校野球ができたんじゃないかと思います」と振り返りました。

石川選手と一緒に小刻み継投を行った猪俣投手も「この舞台を目指して野球をやってきて、出場できたことはうれしい反面、最後は悔しい結果となりました。今までは自分一人で投げきってきたけど、今年は(石川)ケニーのおかげで負担が減った。この夏は二人で協力して二人でひとつ」と、共に戦った仲間への思いを口にしました。
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