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2種目続けて金メダル目前で転倒...オランダ勢に悲劇【陸上世界選手権】

2023年8月20日 15:35
2種目続けて金メダル目前で転倒...オランダ勢に悲劇【陸上世界選手権】
混合4×400mリレーでラスト5m付近で転倒するオランダのボル選手(写真:AP/アフロ)
◇第19回世界陸上競技選手権大会1日目(ハンガリー・ブダペスト)

陸上の世界選手権は日本時間19日にハンガリーのブダペストで開幕。大会初日はオランダの選手たちが2種目連続で金メダル目前にアクシデントが起こりました。
まずは女子10000メートル決勝に出場したハッサン選手。2021年の東京五輪では5000、10000メートルで2冠。1500メートルでも銅メダルに輝き、今大会はその3種目で3冠を目指していました。

レースは残り半周が迫り初めて先頭へ立ったハッサン選手がツェガイ選手(エチオピア)とマッチレース。それでも先頭っを譲らず金メダル目前でしたが、ラスト30メートル付近で転倒。11位となり、場内は騒然となりました。悔しさも残るはずのレース。それでも優勝したツェガイ選手が歩み寄ると笑顔でハグ。女王の懐の深さを感じたシーンとなりました。
一方で涙が止まらなかったのは、初日の最終種目の男女混合の4×400メートルリレー決勝を走ったボル選手。400メートルハードルの金メダル候補に挙げられるボル選手は、アンカーでバトンを受けアメリカとの一騎打となります。

ラスト直線まで先頭に立ち逃げ切ったかと思われましたが、優勝まで残り5メートルほどでまさかの転倒。かわしたアメリカは3分08秒80の世界新で大会を制し、オランダは転倒した際にバトンを手放したかたちでゴールしたことで、途中棄権扱い。ボル選手は大粒の涙を流しました。