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【箱根駅伝】瀬古利彦「駒澤大が独走の可能性」 中央大・青山学院大の逆転優勝は?

2023年1月3日 5:03
【箱根駅伝】瀬古利彦「駒澤大が独走の可能性」 中央大・青山学院大の逆転優勝は?
「駒澤大学が独走する可能性が高い」と話す瀬古利彦さん
1月2日に行われた第99回箱根駅伝往路。出雲駅伝・全日本大学駅伝を制した駒澤大学が、5時間23分10秒のタイムで1位となりました。そうした中、解説を務める瀬古利彦さん(DeNAアスレティックエリートアドバイザー/日本陸上競技連盟マラソン強化戦略プロジェクトリーダー)は、3日の復路について「駒澤大学が独走する可能性が高い」と予想しました。

総合優勝はどの大学に・・・ 駒澤大が一歩リードか。

「駒澤大学が(三冠の)プレッシャーに耐えて良くやったと思います」

1月2日の往路終了直後、駒澤大学をこう称えた瀬古利彦さん。3日に行われる復路でも駒澤大学が他の大学を一歩リードするだろうと話します。

「(多くの大学は)大体往路に実力のある選手をシフトしますけど、駒澤大学はまだまだ花尾選手や山野選手などを残しています。それを考えると、がぜん駒澤が有利ですよ。駒澤大学が独走する可能性が高いです」

往路に投入したエース・田澤廉選手(4年)ら以外にも、8区にエントリーしている花尾恭輔選手(3年)や9区の山野力選手(4年)など実力がある選手を多く残している駒澤大学。

他の大学に比べて選手層が厚く余力があり、優勝候補筆頭であることを示唆しました。

一方で、他の大学についても逆転優勝のチャンスはあると言います。まず、瀬古さんは駒澤大学に30秒差で往路2位に入った中央大学について触れました。

「たった30秒ですから、何が起こるかわからないです。下り次第だね。(山を下った)7区に渡ったところで負けていると、ちょっと厳しい。ただ、30秒なんて見えているから抜けないことはないです。それが中央大学の救いですね。(前の選手が)見えていますし追いやすいです。加えて、気持ち的にも乗っていますからね」

また、駒澤大学と2分3秒の差で往路3位となった青山学院大学についても次のように解説します。

「駒澤大学と力が同じくらいですからね。常識からすると2分差は、普通に走っていて追いつく距離ではないです。全員が120点で走って行かないと追いつかないですよ。ただ、どこかで1分差までくるとまだ分からないです。1分差までに1回追いつくところに来ると、(駒澤大は)焦りますからね。それは早ければ早い方がいい。山を下ったところで1分戻すのが一番良いです」

早めに1分差に詰め寄ることが重要だと話した瀬古さん。いずれにしても標高差840mを一気に駆け下る復路冒頭6区の「山下り」がキーポイントになるようです。

復路は3日午前8時にスタート

区間賞はいなかったものの、往路は全員が区間4位以上と盤石の走りを見せた駒澤大学。復路もそのままトップを走りきるのか、それとも他の大学が順位を上げてくるのか。注目の箱根・芦ノ湖スタートは1月3日午前8時です。

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