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第99回箱根駅伝 監督はこんな人(東洋大・東京国際大・中央大)

2022年12月30日 12:01
第99回箱根駅伝 監督はこんな人(東洋大・東京国際大・中央大)
左から東洋大学・酒井俊幸監督、東京国際大学・大志田秀次監督、中央大学・藤原正和駅伝監督
箱根駅伝は、走る選手たちはもちろんのこと、多彩な顔ぶれの指導者たちもその魅力のひとつ。それぞれの経験を生かし、情熱を持って指導にあたる監督たちのプロフィールをご紹介します。

■東洋大学 酒井俊幸 監督(46歳)

東洋大OBで、学生時代には箱根駅伝に1年次から出場しています。しかし、主将を務めた4年次は、出場することができませんでした。

卒業後は実業団のコニカ(現・コニカミノルタ)に進み、全日本実業団駅伝で3連覇に貢献。2005年に退社してからは、母校・学法石川高(福島)に社会科の教員として赴任し、自身も競技を続けながら、陸上部を指導しました。

そして東洋大が初優勝を果たした直後の2009年3月に、32歳の若さで監督に就任。指導法や様々な知識をアップデートさせながら選手の指導に当たり、駅伝では常に好成績を収め、個の育成にも力を入れてきました。

チームからは東京オリンピック10000m代表の相澤晃選手(旭化成)や同マラソン代表の服部勇馬選手(トヨタ自動車)を輩出。また競歩選手も長距離ブロックの一員であり、妻の瑞穂コーチとともに、池田向希選手や川野将虎選手といった世界大会のメダリストをはじめ、多くの好選手を育成しています。

■東京国際大学 大志田秀次 監督(60歳)

中央大OBで、4年の時に箱根駅伝8区区間賞を獲得しています。実業団の本田技研では86年アジア大会1500mで金メダルを獲得し、引退後に本田技研のコーチに就任しました。

94~99年には中央大のコーチを兼任し、96年の第72回箱根駅伝では指導者として母校の総合優勝に貢献しています。

ちなみに、創価大の榎木和貴監督は、中大コーチ時代の教え子でもあります。その後一時は社業に専念していましたが、2011年4月に東京国際大学駅伝部の監督に就任。

入学式では監督自ら校内放送で部員を募集し、部員3人、マネジャー1人からスタートしました。5カ年計画で箱根駅伝出場を目標に掲げ、創部5年目に箱根駅伝に初出場。一気に強豪校へと成長させました。

■中央大学 藤原正和 駅伝監督(41歳)

中央大OB。箱根駅伝では1年目から5区区間賞の活躍を見せました。翌年も5区を任され、強風が吹き荒れるなか、奥田真一郎選手(順天堂大OB)、大村一選手(法政大OB)と大接戦を展開。今も語り草となっている三つ巴を制し、37年ぶりとなる往路優勝のテープを切りました。

その後は3年で5区、4年でエース区間の2区を任され、再び区間賞を獲得しました。

卒業前に出場したびわ湖毎日マラソンでは、日本選手トップの3位に入っただけでなく、2時間08分12秒という初マラソン日本最高記録や日本学生最高記録を打ち立てました。この活躍で、世界選手権パリ大会の日本代表に選出(ケガの影響で欠場)。

実業団のHondaではマラソンで活躍し、計3度の世界選手権日本代表に選ばれています。

2016年にリオ五輪代表を逃し現役引退を表明すると、低迷していた母校の駅伝監督に就任。徐々に改革を実らせ、前回大会でついに箱根のシード校に返り咲きました。

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