完全復活へ 萩野公介、2年ぶり2冠
競泳の日本選手権・個人メドレー種目で、萩野公介選手(26)が2年ぶりに2冠を達成しました。
東京五輪の本番会場、東京アクアティクスセンターで行われている日本選手権で、前日に予選を含む4レースを泳いだ萩野選手は5日、エントリーしていた400m自由形を棄権。リオ五輪で銀メダルを獲得した200m個人メドレーに専念して出場しました。
予選をトップで通過し、迎えた決勝では、序盤のバタフライ、背泳ぎで上位につけると、後半の平泳ぎでトップに。「絶対に負けたくないという気持ちで、勝ちたいという気持ちで泳いだ」と、その後はトップを譲らず、1分57秒67で優勝しました。
3日に行われた400m個人メドレーを制した萩野選手は、この種目と合わせて2年ぶりとなる2冠を達成。完全復活を印象づけました。
レース後には「今までなかなか自分の泳ぎをプールでできなくて、自分自身に負けてしまって、表現することが全然できなかったんですけど、今日の200m個人メドレーは集中して、こういうふうに泳ぎたいという気持ちで泳いで、最後勝つことができてすごく幸せです」と、充実した表情を見せました。
また、東京五輪も行われる来季に向けて、「まだまだこのタイムでは世界と戦えないですけど、この時期にこのタイムはすごく自信になりますし、いいイメージを持って来年のシーズンを迎えられるので、すごくうれしいです」と、前向きに語りました。
(写真:日刊スポーツ/アフロ)