カーリング日本選手権３日目（北海道・稚内市）女子予選リーグで、大会連覇を狙うロコ・ソラーレが延長の末、北海道銀行に９対８で競り勝ち４連勝としました。

無観客で行われている日本選手権で１０日、女子予選リーグが行われロコ・ソラーレと北海道銀行が対戦しました。

平昌五輪銅メダルのロコ・ソラーレは、優勝が決まれば２０２２年の北京五輪出場につながる今大会。まずは、第２エンドで２点を先制します。さらに第４エンドには、３点を奪うビッグエンドとし、リードを広げました。

しかし、第８エンドで、不利となる先攻の北海道銀行にスチールを許すと、３点リードで迎えた、第１０エンドでは北海道銀行のスキップ、吉村紗也香選手（２９）に２つのストーンをはじき出されるショットを決められ同点に。試合は、延長戦「エキストラエンド」にもつれこみました。

それでも第１１エンド、ロコ・ソラーレのスキップ、藤澤五月選手（２９）がラストショットをナンバーワンにつける、ドローショットを決め、９対８で勝利。延長戦を制したロコ・ソラーレが４連勝を飾り、北京五輪出場に向け弾みをつけました。

藤澤選手は試合後、「緊張しました、（勝てて）よかったです。スイーパー・ラインコールに助けられた最後のショットだったので、すごく緊張したんですけど、投げられてよかったです」と安堵の表情を見せました。

そして、勝てた要因については、「得点を取られても、しっかり集中を切らさずに、落ち込むことなく次のエンドに切り替えられた。大量得点を取られると、落ち込むことがあったけど、前向きに気持ちの部分で負けないようにできてよかったです」と試合を振り返りました。

また、次の試合に向けては、「大会前に、見ていて楽しい試合をしたいと言っていたんですけど、お互いにいいショットを出せば、きょうの試合のように、最後までわからない試合になると思うので、最後まで集中を切らさずに、自分たちのショットをできればと思います」とコメントしました。

ロコ・ソラーレは１１日、予選リーグ４勝０敗で並ぶ中部電力と対戦します。

写真：森田直樹／アフロスポーツ
※写真は２０１９年大会時