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センバツ 天理・達が完封で13年ぶり8強

2021年3月25日 21:25

25日、選抜高校野球の6日目、第3試合で健大高崎(群馬)対天理(奈良)の試合が行われました。

初回、天理が連続ヒットでノーアウト1・2塁のチャンスをつくると、3番・内藤大翔選手(2年)が三遊間を破るヒットを放ち1点を先制します。

投げては、1回戦で10奪三振1失点、161球を投げ完投勝利を収めた達孝太投手(3年)がこの試合も先発登板。

初回は健大高崎打線をセンターフライ、見逃し三振、ショートゴロで三者凡退に抑えます。2回にはその達投手が内野安打で出塁すると、盗塁で三塁まで進みます。このチャンスに1回戦で2安打と好調の政所蒼太選手(まどころ・そうた 3年)がセンター前ヒットを放ち、天理が1点を追加します。

4回裏、ここまでヒットを許していない達投手ですが、2番・吉里竜門選手(3年)にこの試合初めてのヒットを浴びます。しかし、続く3番・櫻井歩夢選手(3年)から三振を奪うと、出塁していた吉里選手の盗塁を阻止し、2アウト。さらに4番・小澤周平選手(3年)をセンターフライに打ち取り、この回も得点を許しません。

天理は7回に4番・瀬千皓選手(3年)のタイムリーで2点を追加し4-0とリードを広げます。

援護をもらった達投手ですが、8回、9番の高松将斗投手(3年)へフォアボールで出塁を許すと、続く1番・堀江晃生選手(3年)に、この日2本目となるヒットを打たれます。1アウト1・2塁のピンチでバッターは今日ヒットを打たれている吉里選手。しかし吉里選手の打球をショートが捕球し、6-4-3のダブルプレーでピンチを切り抜けます。

その後も達投手の140キロを超えるストレートやフォークボールで健大高崎打線を抑え、4-0で完封勝利。天理が13年ぶりの準々決勝進出を決めました。

健大高崎打線を2安打に抑え、9回を134球で投げきった達投手は「完封できたけど、フォアボールが多かったので、もっと詰めていかないといけない。今日のピッチングは60点」と冷静に試合を振り返りました。

自身最高148キロを記録したストレートについては「(148キロが)出たのは良かった。スピードを求めていきつつ、ボールの質も求めていきたい。自分の目標は150キロなので、それを高校野球で達成したい」と答えました。

天理は28日に行われる準々決勝で仙台育英(宮城)と対戦します。

写真:日刊スポーツ/アフロ