飛込W杯開幕 バブル方式で「完璧な隔離」
飛込のW杯が1日、東京アクアティクスセンターで開幕しました。東京五輪の選考大会を兼ねていて、46の国と地域から225人の選手が参加しています。
選手たちは、宿泊しているホテルと競技会場を貸し切りのバスで移動し、外部との接触を断つ「バブル方式」をとっています。
ドイツの選手は「世界でも美しいといわれる東京にいながら何も見られないのは残念」と話すも「完璧な隔離状態で(新型コロナへの)感染の余地はない。そこは日本政府に感謝している」とバブル方式に一定の理解を示しました。
また、同じくドイツのヘッドコーチは「ホテルのスタッフはとてもよくしてくれるが、ホテルの周りの様子がわからない。規制が厳しく心の余裕がない。3食を自分の部屋で食べるので他の人とのコンタクトが少ない。また、残念なのは外の空気が吸えないことだ。新鮮な空気を吸う時間がなく、選手にとっても非常に負担が大きい」とホテルの部屋から全く出られない現状を語りました。それでも「(新型コロナの影響で)1年半、試合がなかったので、この試合ができることは有意義」と、厳しい規制の中でも試合ができる意義を話しました。
大会は今月6日まで行われる予定。取材をする報道陣と選手も全く触れ合わないように会場の動線が組まれていて、インタビューも違う部屋から窓ガラス越しにマイクを通じて行われるなど、徹底した感染対策が行われています。
写真:西村尚己/アフロスポーツ