飛込・三上紗也可 東京五輪への必殺技解禁
4日、水泳・飛込のW杯4日目が東京アクアティクスセンターで行われ、女子3m板飛込の決勝で東京五輪に内定している三上紗也可選手が6位に入賞しました。
三上選手は世界でも数人の選手しか飛ぶことができない大技、5154B(前宙返り2回半2回ひねりえび型)を持ち技とする選手で、その必殺技を「決勝で解禁する」と宣言していた三上選手ですが、決勝前には緊張のあまり、息がしづらい状態になってしまったといいます。
それでも大きなミスなく4本を飛び終わり247.70をマークし6位に付けると、最後の5本目に東京五輪に向けた「必殺技」の5154Bを披露します。少し入水(にゅうすい)が乱れ、得点は59.50と伸びませんでしたが、6位の座を守りきりました。
三上選手は試合後、「もしかしたらメダルが取れるんじゃないかとか、無駄な気持ちが緊張を生んでいたかなと思う」と分析。5154Bに関しては「もっと低い点数だと思っていたので、まぁまぁかなと。100%ではないけれど、50%、いや40%くらい満足」と話しました。
担当の安田コーチによると、80点台を狙えるジャンプも練習で飛べる回数は徐々に増えているということで、東京五輪での期待がかかります。
同じく決勝に出場した榎本遼香選手は8位に入賞しています。
写真:西村尚己/アフロスポーツ