飛込W杯 14歳玉井陸斗 決勝は8位入賞
4日、飛込のW杯が東京アクアティクスセンターで行われ、男子10m高飛込決勝で東京五輪に内定した14歳の超新星・玉井陸斗選手が424.00点を獲得し、8位に入賞しました。
1本目、代名詞となる水しぶきがほとんどあがらない「ノースプラッシュ」で83.20点を獲得し5位に付けると、2本目は予選、準決勝と失敗している207B(後宙返り3回半えび型)をトライ。決勝ではきっちり修正し、75.60点をマークします。
海外のライバルたちが90点台を出し、プレッシャーがかかる中、3本目は準決勝で封印していた高難度の109C(前宙返り4回半抱え型)を飛んで77.70点をマーク、4位に順位を上げました。
しかし5本目で失敗し、9位に後退。最後は気持ちを切り替えられなかったのか、60点台と点数が伸びませんでしたが、8位で入賞を果たしました。
試合後、「大きい国際大会で入賞できたのは率直にうれしい」と笑顔で話した玉井選手。決勝で解禁した109Cについては「練習ではまっすぐ(水に)入れたんですが、練習よりはうまくいかなかった。でも試合で高得点を出せたと思う」と振り返り「(五輪までに)課題である後ろ(予選で失敗した207B)と307C(決勝で失敗した5本目の種目)の強化をしていきたい」と意気込みを語りました。「(このW杯は)いろいろたくさんの人をひやひやさせたり、緊張させたりしたが、決勝に残ることができて良かったと思います」
試合は、ロンドン五輪のメダリストでもある玉井選手のあこがれ、イギリスのトーマス・デイリー選手が100点台をたたきだし、541.70で優勝しています。
写真:YUTAKA/アフロスポーツ