乙黒拓「アニメみたいな」レスリングで金へ
レスリングの男子フリー65キロ級、東京五輪日本代表の乙黒拓斗選手が6日、オンラインでの取材に応じました。
開幕まで1か月を切った中、「(五輪を)特別とあまり思いたくない。毎試合大切にしているので、今までの試合と同じくらい大切」と平常心で臨みたいと話しながらも、「楽しみではある。選手村に行ってみたい」と笑顔も見せました。
2018年の世界選手権で、日本男子最年少19歳10か月で優勝した乙黒選手はそれ以来、超攻撃的なレスリングで日本だけでなく海外のレスリングファンをも魅了しています。
自分のレスリングについて聞かれると、「スピードとか(速くて)猫が戦ってるみたいな。空中戦みたいな…攻撃してる時とか足がマットについてない状態で回転したりアニメで見るような(動き)。そういうのが得意だし。(東京五輪で)見せられればいい」と話しました。
東京五輪で見たい競技などはあるか聞かれると、「レスリングの試合は見てみたい」と即答した乙黒選手。子供の頃から大学生に交じって練習するなど厳しい練習にも耐えてきましたが、今までレスリングを辞めたいと思ったことはなかったといいます。
「(レスリングは)一人でマットにたって一人で試合をする。チーム競技ではない分、勝っても負けても自分の責任になりますし、そういうところは面白い。道具とかも使わないで、体一つで試合するのが魅力なのかなと思います」
乙黒選手の兄・圭祐選手もレスリング74キロ級の東京五輪代表。兄弟の目標は、「そろって金メダル」。子供の頃からの夢をかなえるまであと少しです。
写真:森田直樹/アフロスポーツ