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池江 リレーでも大学一 驚異の追い上げ

2021年10月8日 21:04
池江 リレーでも大学一 驚異の追い上げ

◇第97回日本学生選手権水泳競技大会2日目(8日、東京辰巳国際水泳場)

女子400mリレーの予選をトップで通過した日本大学のリレーチームは決勝ではオーダーを変更。予選でアンカーをつとめた池江選手(3年)が3番手につけ、アンカーは持田早智選手に。

「絶対に1番で帰ってきて、最後は断トツで持田選手に渡したいと思っていた」と話した池江選手は小堀倭加選手から4位で引き継ぐと、最初の50m、驚異的なスピードで一気に先頭に躍り出ます。残りの50mも持ち味である後半の伸びも発揮し、2位と体一つ分ほど差を付け、最終泳者の持田早智選手につなぎました。

持田選手も先頭のまま、フィニッシュ。タイムは3分40秒28と大会記録には100分の2秒及ばず、池江選手は悔しそうに天を仰ぎましたがすぐにメンバーと笑顔で優勝の喜びを分かち合いました。

「日本大学は決勝に出たメンバー全員がメダルを取っている。みんなの調子も気持ちも一つになっていると思う」

去年、競技に復帰して初めてのインカレでは体力面の影響でリレーは予選にしか出られなかった池江選手。

「去年はリレーは予選だけ。最後に4年生と優勝できてすごくうれしいです」

一緒に練習してきた山本茉由佳選手と持田選手が今年度で卒業してしまうため、これが一緒に泳げる最後のインカレ。池江選手は「みんなで金メダルを取れてうれしい。頑張ってきて良かった。有終の美を飾って4年生を送り出したいと思います」と語りました。

これで池江選手は50m自由形に続き、今大会2冠達成となりました。