男子テニスATP 彭さん関連声明を発表
男子テニスツアーを統括するATPは現地時間2日、中国の女子ダブルス元世界ランク1位の彭帥さんの問題で声明を発表しました。
▽以下、ATPの声明文
彭帥さんをめぐる問題はスポーツの枠を超えたもので深刻な懸念を生むものだ。この懸念に対しての反応は不十分である。彼女の状況をクリアにするためにも選手とWTAの直接的な対話方法を作ることを強く望む
スポーツが我々の社会にプラスの影響を与えることは周知の通りで、国際的な影響力を持つことが何らかの窓口をこじ開けたり、インパクトを残すことも分かっています。
我々ATPは協会関係者と協議しながら、この状況がどう進展していくか、注視したいと思います
(以上)
この声明について、男子シングルス世界ランク26位のライリー・オペルカ選手は「力強い声明」と皮肉り、「特に『注視する』なんていうところに感動した」としています。
また、土居美咲選手などのコーチを務めるアメリカのクリス・ザハルカコーチは「弱腰だ。ATPにはもっと強いリーダーシップを取れる人間が必要だ」と非難しています。
一方、シングルス世界ランク2位のダニール・メドベージェフ選手はデビス杯後の会見で「彼女(彭さん)が安全でいることが一番で、それを確認できることが重要」と話しました。
「この時点でWTA、ATPどちらの対応がいいか悪いかはコメントできない。WTAの対応がより強い、ということは言える」続け、「次の秋に中国で僕たちが大会を持つまでにはこの問題がもう少し解決していることを願う」としています。
写真:AFP/アフロ