順大・三浦龍司 前回の雪辱へ「区間賞を」
第98回箱根駅伝(来年1月2日、3日 東京・読売新聞社前~箱根・芦ノ湖間 往路5区間107.5キロ 復路5区間109.6キロ 合計10区間 217.1キロ)
歴代4位となる11回の総合優勝を誇る順天堂大学。チームのエースは、2年生の三浦龍司選手です。
三浦選手の得意種目は、3000m障害。障害物や水濠を越えながら3000mを走るという陸上の中でも過酷な種目です。
今年の東京五輪では、3000m障害で、現役の箱根ランナーとして唯一出場。予選で自身の持つ日本記録を更新しました。決勝でも、世界トップレベルの選手たちに食らいつき、日本人史上初となる7位入賞を果たしました。
三浦選手の武器は、“ラストスパート”。今年5月の関東インカレ、専門外の1500mでは、自慢の“ラストスパート”を見せ優勝。
11月の全日本大学駅伝でも10位でたすきをもらった三浦選手は、残り1kmで飛び出し、後続を突き放し区間賞を獲得。その走りがチームに勢いをもたらし、20年ぶりとなる3位表彰台に大きく貢献しました。
順大の大きなカギを握る存在である三浦選手ですが、苦手意識は長い距離での走り。「長すぎますよね。(3000m障害の)7倍なので、20kmなのでしんどいな」と、話していました。
1年生だった前回大会では、21.3kmを走る1区を担当した三浦選手。流れを決める大事な区間を走りましたが、区間10位。そのときの走りを振り返り、「実力不足、走力不足をすごく感じました」と語りました。
苦手克服のため、今年9月に行ったチームの夏合宿では起伏の多いクロスカントリーのコースで徹底的に走り込み。箱根の長い距離に対応するスタミナ強化を図っていました。
また現在の状態も上向きだと話します。「(前回大会で)失敗だったと思うのは、最後の追い込みの部分でケガをしてしまった。今回はそういうことはなく順調にできていますし、成長できている」と語りました。
今回の箱根駅伝に向けて三浦選手は、「1区、再チャレンジですね。もう1回チャレンジしたい。区間賞を取る。(チームでは)優勝争いをするというのが大きな目標」
東京五輪で日本中を沸かせた走りを箱根駅伝でも、見せてくれそうです。
写真:SportsPressJP/アフロ